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2011年5月11日水曜日

第3陣 5月13日出発















5月13日の夜にZENKON湯の第3陣が宮城県登米市に3基設置に出発いたします。
今回の設置は先日の高松市の大西市長訪問がきっかけで実現いたしました。

出資者   高松市 マッチング及び3湯の出資
設置場所  宮城県登米市   
場所    津山若者総合体育館(約240名避難の模様。)
設置仕様  MINI ZENKON湯(3人用)・・・3湯(6号・7号・8号湯)

日程
5/13 夜発
5/14 夕方~ 基礎レベル調整
* 登米市内宿泊
5/15 3湯同時上棟   (資材到着・・朝一番)

* 夕方移動


大西市長のブログにて今回の設置が実現した経緯が詳しく掲載されています。

(第106回部分)

以下そのブログを転載させていただきます。

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■■■ 第百六回 ■■■

善哉善哉 - ZENKON湯プロジェクト
4月27日


 東日本大震災の被災地の状況を見て、自分に(建築家として)何が出来るかを考え、いち早く風呂が必要だと思い立ち、仮設風呂屋の設計図を引き、「ZENKON湯プロジェクト」を立ち上げた斎藤正さんら一行が、応援団長のるいままと一緒に市役所を訪ねてきてくれました。

 斎藤正さんと言えば、瀬戸内国際芸術祭で、ジャウメ・プレンサがデザインした男木交流館(男木島の魂)の設計を担当していただいた建築家で、芸術祭のマザーポートである高松港に無料でおにぎりのお接待などをしていた休憩所「善根(ZENKON)」を建築した人です。

 「善根」とは、仏教用語で字のまま「根が善良であること」を意味し、四国遍路では、お遍路さんに好意で貸す宿を「善根宿」と言います。今回は、そのお風呂版、ということです。既に、2回、資材と一緒に皆で被災地に赴き、南三陸町と石巻市、それに陸前高田市で「ZENKON湯」数基を建設して帰ってきています。

それにしても、この斎藤さんの発想力と企画力、それに行動力には、恐れ入りました。またそれを取り囲むように集まった若者たちの被災地と被災者のために自分たちにできることをとにかくやろうという、真剣なひたむきさにも頭が下がります。さらに、話を聞いて、すぐに応援団長を買って出て強力にブログで発信を続けて賛同者を増やしているるいままの熱血嬢ぶりにも、いつものことながらたじたじとなるくらい感心させられます。

 「ZENKON湯」の話を知り、高松市として何か協力できることはないかと検討し、先週、石巻市に支援物資を送るトラックの空きスペースに「ZENKON湯」の資材を積み込み、香川県トラック協会の協力で現地まで運ぶことにしました。そして、今回のプロジェクトの活動を終えて帰ってきた斎藤さんらから今日、石巻市と陸前高田市での活動の様子と現地の状況の報告を受けたのです。

 被災地は、少しずつ落ち着きを取り戻し、徐々に生活感が出てきているようですが、まだまだひどい状態が続いているとのこと。「ZENKON湯」のような仮設ですぐに設置できる風呂を必要としているところはかなり多いはず、ということが良くわかりました。

 そこで、全国市長会の被災地支援のためのインターネットサイトを活用して、「ZENKON湯」の設置要望を募ったところ、すぐに宮城県登米市から反応がありました。

 登米市は、今回の大地震で震度6強を観測して建物崩壊等の被害はあったものの、内陸部であったため、津波による甚大な被害は免れていました。しかし、太平洋海側の隣町が津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町です。震災後、そこから大勢の避難者を登米市で受け入れているため、十分に生活支援が行き届いておらず、風呂も何日かに一回バスで送り迎えをして入ってもらっているとのことで、衛生管理、精神衛生の面からも風呂をどうするかが、大きな課題になっていたようです。

 なぜ、登米市がすぐに反応したのかには、もうひとつ大きな理由がありました。登米市の副市長は、私の宮城県庁時代の直属の係長であった井林貢さんでした。副市長の御縁で、布施市長さんにも面識がありました。夕方、井林副市長と布施市長に電話でお話を聞くと、ちょうど私のことを調べようとして高松市関連の記事を探していた時に、「ZENKON湯」の話を見つけたのだそうです。こういうのも奇遇というのでしょう。私からは、「ZENKON湯」を是非有効に活用して下さい、とお願いするとともに、他の被災地にもこの話を伝えていただき、実費約50万円、5時間程度で完成するこの風呂の話を是非とも広めて、需要があれば、お知らせください、と申し出ておきました。

 一人の建築家のユニークな発想と行動から始まったこの善意の輪。これからもどんどんと大きく広がり、一人でも多くの被災者が「ZENKON湯」につかって、手足を伸ばしてあったまり、しばし浮世の悲しみや苦しみを忘れ、ほんのり赤みの差した笑顔がたくさん見られるよう、祈っています。

 「ZENKON湯プロジェクト」、お釈迦さまも「善哉善哉(よきかなよきかな)」と褒めてくれていることでしょう。











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